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Wonder 君は太陽




心がじんわり温まる度 ★★★★★★★

小学生に戻りたくなる度(個人的に) ★★★★★

時々ホロッと泣かせる度 ★★★



かなり前から TSUTAYA でちょくちょく見かけていて なんとなく気になっていたこの作品。いざ借りて見たら素直に感動。久しぶりにホロッと泣けた。

10歳のオギーは大のスターウォーズファンで宇宙飛行士を夢見ている。遺伝病で顔に変異があり 家で母親に勉強を教えてもらっていたが、各教科の知識は平均以上で科学は大の得意。両親の判断で 小学5年生にして初めて通学することになる。

ほとんどの生徒からは「病原菌」のように扱われて疎外されるが 、世話役を押し付けられたクラスメイトのジャックが彼の魅力に気づき、無二の親友となった時からオギーの人生が変わり始める。





この映画は 主人公のオギーだけに焦点を当てるのではなく、姉のヴィア、彼女の親友ミランダ、クラスメイトのジャックと、それぞれ新しい章で1人1人から見たオギーの存在価値を描く構成の作品となっていて、各キャラクターが子供でもよく理解できるようになっている。詳しくは書かないが、オギーは 顔ではなく 内なる強さと魅力で多くの人の心を捉える存在に成長する。


ここで、サマーキャンプで ヴィア になりすまし、彼女の家族写真まで利用して ついには人気者になる経験をしたヴィアの親友「ミランダ」の独白を引用してみる。 





ヴィアの人気の理由がよくわかった いつもオギーと一緒にいるからだ

なぜだろう?

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

映画『メリーに首ったけ』では 主人公メリーに重度の知的障害をもった弟がいる

もちろんメリーは弟が大好きで「いつも一緒にいる」感じ

メリーに近づいてくる男の多くは 弟に目もくれないか 不快な反応をするようだ

最後にメリーをゲットすることになった  トホホな男は 一貫して その弟くんに気にいられていた(パンツのジッパーにアレを挟んでしまった事件から "frank & beans"と呼ばれてしまうのだが)

つまり彼も メリーの弟を受け入れていたということ

仮に メリーに弟がオマケとしてくっついてきたとしても 彼は気にしないし ずっと仲良くしただろう

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

話を「Wonder 君は太陽」に戻すと

この映画の実質的主人公はオギーだが

姉ヴィアの視点から見れば 『メリーに首ったけ』と同じ構図が見えてくる

つまり 他人から見れば醜い顔の弟を 受け入れるだけでなく 心から愛している

そのような 真の優しさと愛情を蓄えた「」が 人を惹きつける引力になる

そのことが 

ヴィアの人気の理由がよくわかった いつもオギーと一緒にいるからだ

という ミランダの独白に現れているのだと思う

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

私たちの身近に 見てすぐわかるような醜さを持った人は少ないかもしれない

しかし 内面を知るにつれ 多少なりとも醜い面 あるいは 不可解な面が見えてくるのがたいていの人間だ

そのとき そのダメなところを含めて 相手を受け入れるだけでなく 心から愛せるか

私たちが 神様から見て「人気」がある人間になるかどうかは そのとき決まるのだろう



★主なキャラクター
主人公 オギー(August Pullman)
とても賢く 小学4年まで家で勉強を教えてくれた 絶対に諦めないママ
カッコよくて いつも笑わせてくれる ちょっと恐妻家のパパ
オギー中心の家族で 手のかからない子を演じてきた オギーの姉 ヴィア(オリヴィア)
ヴィアの親友で Pullman家が大好きな女の子 ミランダ
クラスメイトで親友になる男の子 ジャック


★豆知識★ 米国では 学校でのイジメや銃犯罪、通学距離など さまざまな理由から、子供を学校に通わせず親が自宅で教える "Home Schooling" というシステムが浸透している。自宅教育専用のテキストもたくさん出版されている。

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シェフ 三ツ星フードトラック始めました / CHEF




全編ラテンのノリで気分最高度 ★★★
★★★★

ロードムービー × キューバフード で満腹度 ★★★★★

父子の絆がキュンとさせる度 ★★★★


何年かぶりかで、何回見ても楽しい! 理屈抜きで最高! と思える映画に出会った。「アイアンマン」シリーズ監督のジョン・ファブローが、監督・脚本・主演をこなし、100%マイムービーとして熟成させた作品。


    
LAの一流レストランでシェフとして働くマイアミ出身のカールは、「自分が作りたい料理を作って客を喜ばせたい」という願望を抑えながら、定番メニューで手堅く稼ぎたいオーナーに従う日々を続けていた。彼のフラストレーションが最高潮に達していたある日、カールの店に有名評論家が来店する。クリエイティブさを証明する絶好の機会だったが、オーナーの意向に沿って定番メニューを提供。マイアミ時代のフレッシュなカールを知る評論家にtwitterで酷評されてしまう。

twitterに無知なため、逆襲の返信をしたつもりのツイートが爆発的に拡散(あちゃ~)。オーナーとの対立も頂点に達して店も辞めてしまう。さらに、後任のシェフが満席のレストランを切り盛りしている現場で件の評論家に思い切り罵声を浴びせるが、その動画がこれまた拡散してしまう・・・(トホホ)



もはや料理界では働く場がないと絶望していたカールだが、元妻の提案から息子と一緒に訪れた故郷・マイアミで“キューバ・サンドイッチ”に感動。元妻の元夫(ややこしい!)から譲り受けた埃まみれ・油まみれのフードトラック(屋台)を整備し、「作りたい料理で客を喜ばせる」夢を実現しようと一大決心する。

彼を慕う友人、そして夏休み中だった10歳の息子の協力も得て、マイアミビーチから移動販売を開始。ニューオーリンズなど、音楽と旨い料理で有名な街を経由して旅を続け、彼らが提供する料理はどこへ行ってもあっという間に多くの客を引き付けた。(実は息子がtwitterを駆使して皆に宣伝していたのだけど。)



ふだん元妻と暮らしている息子と数週間一緒に過ごすうち、互いに強い絆で結ばれていることに気付いたカール。しかしフードトラックがLAに近づくにつれ、夢のような旅も、息子の夏休みも終わりに近づいていた。




■この映画のことをもっと詳しく知りたい人は:Yahoo! Japan 映画へ。

X-MEN:ファースト・ジェネレーション / X-MEN:First Class




ありえない変異度 ★★★★★★★★★★★
クールな超能力に憧れる度 ★★★★☆
ちょっと不気味だ度w ★★★☆☆


遺伝子の突然変異によって特殊能力を持った“ミュータント”たちの闘いを描く「X-MEN」シリーズ最新作をDVDで観た。今まではTVでチラッと見るだけでそれほど関心がなかったが、本作はシリーズの過去に遡ってミューント集団出現までの出来事をスタイリッシュに描いたもので、興味深かった。

なぜミュータントたちは分裂したのか、なぜマグニートーは悪となったのか、なぜプロフェッサーXは車椅子でツルピカ頭(笑)なのか? X-MENシリーズを見てきた人たち共通の疑問点だ。この中でツルピカ頭(笑)以外の謎が解けるようになっている。

X-MENをまったく知らない人のために、主人公を簡単に紹介すると・・・


X-MEN
チャールズ(ジェームズ・マカヴォイ ):イケメンな遺伝子学教授。強力なテレパス能力を持つ。人の考えを読み取るほか、人間の脳に記憶喪失・睡眠状態・遠隔操作などの影響を与えることができる。後のプロフェッサーX

X-MEN
エリック(マイケル・ファスベンダー):あらゆる金属を自在に操る能力を持ち、人の動作を凍結させることもできる。戦時中にエリックの母親を殺したナチスの科学者への復讐に執念を燃やす。後のマグニートー

この2人が若いミュータントたちを発掘して育て、キューバ危機を演出して核戦争を勃発させようとするセバスチャン・ショウ(ケヴィン・ベーコン:下の画像左)たちに闘いを挑むわけだけど、ショウへの復讐を果たす最終局面でエリックの凶悪性が暴走し、ついに彼はチャールズと対抗するミュータント集団を率いることになるんだよね。

で、最後に・・・

X-MEN

上の画像をよく見ると、右奥にアザゼルという赤鬼のようなミュータントがいるが、彼は瞬間移動能力を持っている。しかも自分だけではなく、手を触れたものと一緒にテレポートすることができるのだ。それはいいんだけど・・・

この赤鬼さん(笑)はテレポートするときに、ドン!という音とともに赤いガスのようなものが残るけど・・・
「煙のように消える」という日本語の比喩表現そのまんまだなーと思ったのでした。


アイアンマン2/IRON MAN 2

やんちゃなスーパーヒーロー度 ★★★★★★★

ペッパー・ポッツに萌え度 ★★★★☆

パワードスーツのガンダム度 ★★★★☆



パワードスーツを装着し、“アイアンマン”として世界平和に貢献する天才ハチャメチャCEOトニー・スタークが帰ってきた! 映画館で見ようかなーと躊躇している間にロードショーはあっという間に終わり、TSUTAYAのレンタルで見ることに。


“スーツ”を装着したトニーが上空から着陸する派手なパフォーマンスで幕を開けたスターク社のEXPO。著名人が集まる華やかな会場で、人目を避けて体内毒素の濃度を計測するトニー。胸に埋め込んだ動力源アーク・リアクターのパラジウム(放射性元素)が彼の体を蝕み始めていたのだ。

トニーの秘書ペッパー・ポッツは今回も登場。素朴で可愛いし、バストの形が自分好み~☆(失礼)なんてことは置いといて・・・相変わらず傍若無人な行動が目立つトニーは、思いつきでポッツをCEOに任命して社長業を放棄。極め付きは、モナコグランプリのスポンサーなのに、正規のドライバーを差し置いて自分がドライバーとして出場してしまう(笑)

レース開始後、胸にアーク・リアクターを装着し、金属を一瞬で切断する武器を持った正体不明の男が乱入する。トニーの車も走行中に切断されて大破し男が迫ってくるが、スターク社の片腕ハッピーの車から間一髪で“スーツ”を受け取り、アイアンマンとして対決。かなりのダメージを受けつつ、なんとか男を倒したトニーだが、逮捕された男は不敵な笑みを浮かべて「お前の負けだ」と言い放つ。

その後トニーは秘密組織“SHIELD”との接触により、スターク社の創業者である父親の過去を知ることになる。父親とアーク・リアクターの共同開発を行っていたロシア人が背任行為により追放され、その息子に設計図が引き継がれていた。モナコに現れた怪人はその息子であり、独自にアーク・リアクターを開発しトニーに復讐する機会を伺っていたのだ。

やがてスターク社のEXPO会場に、強力な兵器を搭載したライバル社の無人パワードスーツが大量出品される。刑務所を脱出した“金属真っ二つ男””が、トニーを滅ぼすためにライバル社の資金力を利用して開発したものだった。一方、父親の遺したビデオメッセージからヒントを得たトニーは、危険なパラジウムに代わる新しい元素の創造に成功していた。トニーと男の最後の対決の時が迫る・・・




ペッパー・ポッツからすれば、トニーは何を考えているかわからない、支離滅裂だが憎めないやんちゃ男という感じか。第1作で敵にリアクターを奪われて瀕死のトニーが生き延びられたのも、彼女の暖かさと思いやりのプレゼントのお陰だった。そんなポッツに萌え~(笑)。

ナイト・ミュージアム2/NIGHT AT THE MUSEUM:BATTLE OF THE SMITHSONIAN


アメリアがハジケてる度 ★★★★★★★ めちゃくちゃキュートやんか
SF並みに頭を悩ませる度 ★★☆☆☆ なんで絵まで生きてる~??

相変わらず笑える度 ★★★☆☆ ローマ帝国軍はリスに乗って突撃だ?!


『ナイト・ミュージアム』第1作をDVDで観た直後にロードショーが始まり、職場の映画好き娘と「面白そうだよ」「見にいったら?」とお互い牽制している間に上映終了していた本作(笑)。あれから数ヵ月・・・ツタヤの半額クーポンをゲットしたので観ることにした。

温和なエジプト王アクメンラーの“金の石版”によって夜間だけ展示物がすべて生き返る(笑)トンデモ博物館の夜警を辞め、発明家として成功したラリー。久しぶりに博物館に立ち寄ると、かつて彼が親しんだ展示物のほとんどは、入れ替えのためにスミソニアン博物館の倉庫送りが決定したという。


夜になり、生き返ったテディー(セオドア・ルーズベルト)はじめ展示物の仲間たちと再会するラリー。しかし彼には事態を変えるすべもなかった。

ある日、スミソニアン博物館に運ばれた“ミニチュア・カウボーイ”ジェディダイアから、ラリーに助けを求める電話がかかってくる。アクメンラーの兄、カームンラーの展示品が生き返って大変なことになっているという。第1作でラリーをコケにしたイタズラ猿が石版を盗んだままスミソニアンに移送されたため、膨大な数の保管物が夜になるとすべて生き返ってしまうのだ(笑)。


スミソニアンの地下倉庫に潜入したラリーは、狂暴なカームンラーとその家来、そしてジェディダイアたち展示物仲間たちが対峙したまま固まっているのを発見する。イタズラ猿から石版を取り返すが、直後に日没が訪れ、生き返ったカームンラーたちに取り囲まれてしまう。機転を利かせて石版を奪い逃げるラリーに、同じく生き返ったアメリア・イアハート(女性初の大西洋単独横断飛行で知られるパイロット)が好奇心を示し、どこまでも付いてくる。


途中でラップが得意なキューピッド君たちに祝福してもらったり、必死の逃亡劇にワクワクしてるやんちゃなアメリア。カームンラーの手先となったナポレオン一味(笑)に捕まったラリーは、ジェディダイアを人質に、石版の暗号を解読するよう強要される。ようやく入手した暗号を石版に入力し、カームンラーは死者の世界から太陽神の軍団を呼び寄せた!!

こんな緊迫した展開がこのオバカ映画にあっていいのだろうか? と思っていると、ちゃーんとオチが用意してあるのね~わはは(笑)。

ターミネーター4/TERMINATOR SALVATION

ハードボイルドな男の魅力満載度 ★★★★☆ 男はやっぱ強いほうがいいね!!

ツタヤの半額キャンペーンで「ターミネーター4」DVDで観ちゃったぞー。「ターミネーター2」を見てから何年たったのかな? 日本でもTV放映されている派生型のドラマ「ターミネーター/サラ・コナー クロニクルズ」も面白いけど、本家の最新作はやっぱり完成度が高いなー。

サイバーダイン社が開発した“スカイネット”が自己に目覚め、人間を敵とみなして核攻撃を行う、いわゆる“審判の日(Judgement Day)”が到来してしまった後の世界が舞台。審判の日はサラ・コナーが阻止したはずだったけど、パラレルワールド的な設定?



人類の救世主となる運命のジョン・コナーが率いる“抵抗軍”の部隊がスカイネットの地下基地を急襲し、あるデータを入手し司令部に送信する。ターミネーター軍団の攻撃からただ一人生き残ったジョンが撤収した後、地下基地に幽閉されていた謎の男が廃虚となったロサンゼルスに流れ着く。



男の名はマーカス・ライト。街で“抵抗軍”だと名乗る野生的な少年カイル・リースに出会い、同士を探す旅に出る(ややこしいが、カイルはターミネーター第1作で未来から過去にワープし、ジョンの父親となる)。巨大マシン“ハーヴェスター”の攻撃からやっとのことで逃れると、バイク型の“モトターミネーター”に激しく追撃され、ついにカイルは捕獲されて他の人質と共にスカイネット本拠地に送られる。

    


一人さ迷うマーカスは、敵機に撃墜された女性パイロットの手引きでジョンのいる抵抗軍基地に向かうが、対マシン用に埋設された“磁気地雷”によって重症を負う。なんと彼は、人間の心臓とターミネーターの体を併せ持つ“ハイブリッド”マシンだったのだ。マシンは破壊するべきだと主張するジョン。しかし自分のことを人間と信じているマーカスの懇願により、(自分の父親となる)カイルを救出するための切り札として彼をスカイネット中心部に潜入させる。

この後マーカスは自分を改造したスカイネットと戦うわけで、つまり「ターミネーター4」の実質的な主役はマーカスみたいなもんだ。いや、カッコいいのなんのって。男はこうありたい!と思うような正義感、そして強さだ。「ターミネーター4」を観た翌朝、電車を降りてから会社まで“ターミネーター走り”になっていたのは言うまでもない(笑)。

レッドクリフ PartⅡ/RED CLIFF PartⅡ


いやー、レッドクリフ PartⅡ、やっとDVDで観た。しかしディーガのDVDドライブが原因不明の故障で、PCの画面で観ることになってしまった・・・トホホ。首は痛くなるし、散々。

やっぱりカッコいい度 ★★★☆☆ ジョン・ウーは娯楽のツボを外さない監督だなぁ。
「三国志大戦3」を彷彿とさせる度 ★★★☆☆ うーん、ゲーセン行ってみるか(笑)


三国志では超有名だという“赤壁の戦い”、その後編。曹操率いる80万の兵と2000隻の船。これが長江の途中にある入り江みたいなところにビッシリ陣容を構えていて、対岸にいる劉備軍&孫権軍の連合軍に襲い掛かろうとしている局面。

曹操は絶対的優位を確信し、水軍を動かして攻め込もうとするが、肝心の兵が病気に感染し次々ダウン。そこで冷徹な彼は、疫病に倒れた兵士たちの遺体を対岸に送り込み、連合軍の間にも感染者が続出する。

すると・・・劉備軍が、こともあろうにトットと離脱してしまう・・・。
はぁーー?? って感じだが、彼は武将や民を守るという名目で、またもや わらじを編む生活(笑) に戻るのであった。



一方、劉備軍が持ち去って激減した矢の在庫を埋めるため、天才軍師の孔明は、濃霧を利用して敵軍からまんまと10万本の矢を調達する。これ、結構ユーモラスな場面なんだよなー。



風上に位置する曹操は、火計で孫権の軍を壊滅させる作戦に出るが、孔明の読みどおり風向きが逆転。周瑜が率いる孫権軍が超強力な爆薬を船に満載して敵水軍に突撃すると、孔明の計略によって水軍の司令官を失っていた曹操軍は瞬く間にほとんどの船舶を失う。
ジョン・ウーらしい、火薬をふんだんに使ったド迫力アクションだ!!



さらに、引き上げていたと思われていた劉備の軍が、曹操軍の背後から奇襲をかける!! って、オイオイ今頃かよ!って思うが、ここまで徹底的に敵を油断させておくのが劉備のオッサン(笑)のやり口なんだなー。ここでまた趙雲がメチャメチャ大活躍! 周瑜も華麗な剣さばきを見せる。



曹操軍の本陣を守る巨大な防壁が攻城戦の末に倒壊し、追い詰められた曹操は、こんな情けない姿で戦場を去るのであった・・・(^^;)ザンバラ~


いやーこれは、吉川英二の「三国志」を改めて読んでみたくなったなぁ。しかし、赤壁の戦いって、いったいどの辺に出てくるんだろう。 それとゲーセンにある『三国志大戦3』って、難しくて手が出ないけど、めっちゃ面白そう~。誰か手ほどきしてくれないかなー。

チェ 28歳の革命/CHE: PART ONE THE ARGENTINE

スケール大きい度 ★★★★★ 本当に器がデカい男ってこういうヤツかも。
目からうろこ度 ★★★☆☆ キューバ革命ってこんな出来事だったんだ!
男臭い度 ★★★★★ めっちゃ男臭ぁぁぁぁ 男も女もホレるぜこりゃ!


街の単館系シネマで2部作として上映された時は、なんか面白そうーとは思ってたんだけど、なんか重たそうと思って観ないうちに終わってた「チェ」シリーズの前編。20世紀を彩るカリスマ・リーダーがどんな人物だったのか、ちょっと興味が湧いてきて借りてきたら・・・うおーーーー! カッコいいじゃん! 感動してしまった。

第2次世界大戦終結後のメキシコ。放浪中のアルゼンチン人医師、エルネスト(チェ)・ゲバラは、軍事政権に乗っ取られたキューバで革命を企てるフィデル・カストロと出会う。わずかな手勢で政府軍と戦うという、無謀とも思えるカストロの信念にゲバラは共感し、船でキューバへ渡る。



この作品では、キューバ上陸から首都ハバナ制圧直前までの、戦略家カストロ、統率者ゲバラ、そして同志たちが繰り広げる頭脳的なゲリラ戦。(彼らの勢力が増すにつれ、民衆の解放への期待と喜びが広がっていく様子が描かれている。)


それと、キューバ革命後に国連総会で演説を行い、記者陣から痛烈なインタビューを受けるゲバラの姿。(並み居る中南米諸国の批判に真っ向勝負、強烈な信念に基づいた堂々たる演説を成し遂げる。)


この2つをフラッシュバックしながら描いている。だから観ていて飽きないんだなー。きっと。

同志からは“チェ”というニックネームで愛され、卓越したカリスマ性で共闘する仲間を増やし、ついにカストロのビジョンを実現に導いたゲバラ。国連総会に出席するため訪れた米国では“暗殺者!”と野次を飛ばされ、悪役として扱われたが、本気で世界を変えようとした男の情熱、一度は味わってみるのも悪くはないと思う。

ナイト ミュージアム/NIGHT AT THE MUSEUM

何も考えず楽しめる度 ★★★★★★★ 単純に面白ぇぇぇ~!
出てくるヤツがみんな笑える度 ★★★☆☆ コメディはこうでなくっちゃ。
ロマンス度 ★★☆☆☆ 淡い恋心って可愛いよね!

前からなんとなくその存在は知っていたけど鼻で笑っていた映画、『ナイト ミュージアム』。映画マニアの友人が「面白いよ~」と勧めてくれたので、じゃあ見てみようかと思ってTSUTAYAに行ったら半額レンタルしてる(笑)!! こりゃラッキーと思って借りて観たら・・・面白いじゃん! 夏休みのお楽しみにピッタリって感じ。

バツイチ、失業中、アホ面とダメ3拍子が揃った男(笑)ラリー(ベン・スティラー)は、息子の信頼を取り戻そうと必死で職探し中。やっとありついた自然史博物館の夜警の仕事でも居眠りする始末。真夜中に眠りから醒めてみると、無人のはずの館内で不気味な物音がしている。恐る恐る見回りに行ってみると・・・

なぜか、骨格だけのティラノザウルスが水を飲んでいた(笑)。飲んだ水がどこに行ってるのとかいうツッコミはナシとしよう。どういうわけか、この博物館の標本や蝋人形は夜中になると生き返っている!

うわあぁぁぁぁ! 逃げろぉぉぉぉーーー!


博物館の住人たちはティラノをはじめとする動物たちだけでなく、<ガム好きのモアイ像(笑)> <何を言ってるかわからない原始人>> <ミニチュアサイズのローマ帝国軍> <フン族の超凶暴な軍人たち> <馬に乗ったルーズベルト大統領> <金ピカのコロンブス(笑)>など個性派揃い。

なんでみんな生き返っちゃうかというと、どうもファラオの所有する魔力をもった金版に秘密があるらしい。そのファラオもミイラ男状態で棺に閉じ込められてるんだけど、ついにラリーの奮闘で蘇生する!! ミイラ男、怖わぁぁあ と思ったら、なんと超イケメンで英語ペラペラだし(笑)。

アメリカ史にその名を残すルーズベルト大統領(愛称テディー)は、英雄になるなら今がチャンスだ!とラリーを叱咤激励するが、展示物の一つである美しいインディアン女性、サカジャウィアに50年間も片想い。彼の趣味は双眼鏡で彼女を観察すること! どんだけの弱腰ストーカーだ(笑)。




フン族の王アッティラとその側近たちはラリーを目の敵にしていて、見つけるたびにものすごい形相で追いかけまくる! ついに捕まって八つ裂きにされそうになるラリー。だけどこの絵・・・やたらと笑える~


収拾がつかない真夜中の博物館、朝になると必ず何かがヘンになっている展示物。館長から2度もクビを宣告され崖っぷちのラリー。彼は息子の信頼を取り戻すことができるのだろうか? 



「ナイト・ミュージアム2」が公開されているけど、これも絶対、観たい! あ、あと、サカジャウィアはメッチャ俺のタイプ!!(笑)

ウルトラミラクルラブストーリー

キタキタキタキターーー度  ★★★★★★★ 過去最大級のキター!
マツケン爆発度  ★★★★★ マツケンの(オバカ方面の魅力全開?
津軽弁がわからない度  ★★★☆☆ とごろどごろ、何言ってるかわがんね(笑)


映画館の上映案内パンフで見た時、そして予告編を見た瞬間に「コレだ! オレが待っていたマツケン映画は!」と直感していた作品、それが『ウルトラミラクルラブストーリー』。しかもオレの大好きな三日月クンこと麻生久美子が共演! これは絶対に見るっきゃ!と鼻息も荒く、単館系シネマのモーニングショーに意気揚々と出かけたのであった。

薄暗い映画館の中、ベストポジションに近い席に座ろうとして、一人で来ている女性の隣に座っていまい、「なんでくっついて座んのヨ!」とばかりに前列の席に避難されてしまう・・・すでにウルトラミラクルな嫌われ方だ(笑)。

監督は横浜聡子という、聞いたこともない名前の人だけど、キャストがマツケンなら絶対に外れはないと確信していた。


マツケン扮する陽人(ようじん)は、亡くなったじっちゃの吹き込んだ農業指南テープを聞きながら“無農薬栽培”に取り組んでいる青森の農業青年。ほとんど意味不明な(笑)きつい訛りの津軽弁で語るじっちゃの言葉を理解しているのかいないのか、陽人の作る野菜は青虫だらけ。

ある日、事故死した元カレの“首”を探しに東京からはるばる青森を訪れ、地元の幼稚園に勤めることになった町子先生(麻生久美子)に、陽人はいきなり一目惚れする。

「よろしぐ!!」  のセリフで有名なシーンだ。

その日から、追肥や水やり、野菜売り・・・を繰り返すだけの彼の人生が一変する。仕事が終わる頃に幼稚園の門扉で待ち伏せする陽人に、町子は初めこそ警戒するが、彼の純粋無垢な(コドモのまんまの)心に触れるうち徐々に心を開いていく。

ある日、砂浜で遊ぶ子供たちのマネをして、キャベツ畑に首まで埋まってみる陽人(笑)。彼は普通の人よりちょっぴり脳みそが軽いので、時々こんなオバカなことをしでかしてしまうのだ。わははっ! 最高~☆

埋まっている間に地元小学生が撒いた農薬を浴びた陽人は、いつもより少し大人しくなっている。真っ暗な中で幼稚園の門扉で待っていた陽人に町子はギョッとするが、途中まで送ってもらううちに彼の様子が前と違い、話しやすい雰囲気になっていることに気づく。

落ち着きのある自分のほうが彼女に好かれると知った陽人は、あるトンデモない作戦で自分を大人しい人間に、もっと町子に好かれる人間に改造しようと決意する・・・

そしてそして?! え~~? 〇〇の〇〇が止まってる!

止まってるのにぃぃぃ? どうなってんだぁぁぁ!!(笑)

と、横浜監督のワンダーワールドへ怒涛のごとく突入するのだった。



これはいっぺん見てみるしかない映画だな。キレイなラブストーリーを期待しちゃダメよ。

ニューヨーク・ドール/NEW YORK DOLL the story of Arthur "Killer" Kane

感動度 ★★★★☆
神様に感謝したくなる度 ★★★☆☆


友達が「これいいぞ~」と熱く語るので借りて観たんだけど、本当に、感動ものの作品だった。

1973年のロックシーンに彗星のように現れたバンド、ニューヨーク・ドールズ。そのコアメンバーであるベーシスト、アーサー・“キラー”・ケインの半生を描いたドキュメンタリー。


僕は音楽史には詳しくないが、この時代、ロックは行儀のいい音楽に成り下がっていたらしい。ある日TV番組に出演したニューヨーク・ドールズは、娼婦のような衣装に厚化粧という奇抜なファッション、そして大人しいロックに挑戦するかのような刺激的なサウンドで、一気に若者たちの心をつかんだ

そして、ニューヨーク・ドールズの爆発的成功をきっかけに、ザ・クラッシュ、ブームタウンラッツ、ブロンディー、ハノイ・ロックスなど、ドールズに刺激を受けたバンドが次々と誕生する。そんな歴史があったなんて僕は全然知らなかったので興味深かった。

一夜にしてスターダムにのし上がったニューヨーク・ドールズだが、アルコールやドラッグにまみれ、メンバーが次々と亡くなっていき、わずか3年で解散に追い込まれてしまう。


ベーシストだったアーサー・ケインは全米各地を転々としてバンドを立ち上げてはみるがパッとせず、妻と大喧嘩の末にアパートの窓から身を投げて自殺を図る。九死に一生を得た彼は、末日聖徒イエス・キリスト教会の会員となり、教会の「家族歴史センター」で無名の人間として働く毎日を送る。

それから30年。ロンドンの“メルトダウン フェスティバル”を取り仕切るミュージシャンのモリッシー(ザ・スミス)から、唐突にニューヨーク・ドールズ再結成ライブの話が舞い込む。かつてのバンドメンバーたちと再会し、リハーサルを終えてついにロンドンのライブ会場に乗り込むアーサーの姿は、もはや無名のクリスチャンではなくアーサー・“キラー”・ケインその人だった。

異様な盛り上がりを見せた再結成ライブ。その興奮も覚めやらぬうちに帰国し、教会の仕事に復帰したアーサーは、その直後に白血病と診断され世を去ってしまう。

アーサー・ケインのベーシストとしての腕はまったく落ちていなかった。許されることなら再び“ニューヨーク・ドールズ”として脚光を浴びる人生に戻りたかったことだろう。しかし彼はその道を選ばなかった。それが彼の信仰だからだ。

唐突に幕が下りたアーサーの人生だが、神様はその最後に最高の祝福を彼に残していたんだと思う。

ミスター・ロンリー/MISTER LONELY

せつない度 ★★☆☆☆ やるせねぇ~(笑)
奇人変人度 ★★★★☆ ここまでヘンだと、逆にキモチいいかも?! 

去年、単館系シネマでロードショーをやっていて、あ、なんとなく見たいなーと思っているうちに終わってしまった「ミスター・ロンリー」のDVDを、ツタヤ店内を徘徊中に(笑)偶然発見。

社会にうまく適合できず、他人を演じることでしかアイデンティティを見出すことができないマイケルは、マイケル・ジャクソンとして24時間を過ごすことでかろうじて精神の安定を得ている。フランス語が喋れないのになぜかパリに住み、公園でマイケル・ジャクソンの物真似をして小銭をもらう日々・・・。この時点で、かなり不思議な存在ではある(^_^;)。

★マイケルwithバブルス君★


ある日、世話人の男性から紹介されて訪問した老人ホームでの“マイケル・ショー”の最中に、彼はマリリン・モンローとしてしか生きられない女性と出会う。彼女はなんと、同じように他人の人生を生きているモノマネ芸人たちと共に、とある城に暮らしているというのだ。

“マリリン”の熱心な誘いを断りきれないマイケルは、住み慣れたパリの街角のアパートを後にする。やがてスコットランドの美しい湖に面した古城に着くと、彼女の夫であるチャップリン(のモノマネ芸人)をはじめ、ジェームス・ディーン、マドンナ、リンカーン大統領(笑)など、世界的有名人のモノマネ芸人たちが盛大な花火で出迎えてくれたのであった。


自分と同じように苦しみつつも24時間を他人として生きることに喜びを見出している彼らと暮らすうち、マイケルは自分のあり方に自信を持てるようになっていく。夫との関係に息苦しさを感じ始めていた“マリリン”が、フレッシュで純粋なハートを持ったマイケルに心を許すようになるあたりから、平穏な彼らの暮らしに暗雲が立ち込め始める。

自分たちの存在価値を世間に認めさせたいと願っていた彼らは、リンカーン大統領(笑)の発案で、近隣の住人を呼んで一世一代のモノマネショーを開催する。しかし、蓋を開けてみれば、来客はたったの5、6人。絶望のうちにマリリンは首吊り自殺してしまう。彼女を発見した夫チャップリンの嗚咽が、あまりにも悲しく、苦しげに森に響く・・・

パリのアパートに戻ったマイケルの机には、“モノマネ城”で共に暮らした芸人たちの似顔絵を描いた卵が乗っている。卵たちは彼に向かって励ましの歌を歌い、“マリリンの卵”は彼に優しく微笑みかける・・・



ちょっとアブナイ感じで終わるこの映画。何を言いたいのか正直つかめないけど、僕自身もかつてはマイケルたちと同じように、自分自身のアイデンティティを見出すことができなかったことを思い出した。幸い、モノマネの才能はないので、そっちの方向に行かずに済んだけど・・・(笑)

レッドクリフ PartI/RED CLIFF Part I

レッドクリフ PartI
アクションカッコいい度 ★★★★★ サイコー!
男臭さ ★★★★☆  もはや臭すぎて女人禁制レベル!(笑)

今頃になってやっと、ジョン・ウー監督「レッドクリフ PartI」をツタヤでDVDレンタルしてきた。新作なのに半額だったのでラッキー♪と思って借りたら、なんと翌日にはTVで吹き替え版を放映してる!(笑)

なんじゃそりゃ・・・と思ったけど、吹き替え版って臨場感に欠けるし、TVだからしょっちゅうCMが入るし、しょせん字幕版DVDの敵ではないわい!!フン!と、曹操なみの鼻息(笑)でジックリ鑑賞したのであった。

さすがアクション超大作の雄ジョン・ウー監督だけあって、男だらけの血と汗の世界をダイナミックに、そして極めてわかりやすいカッコよさで描ききっている。

金城 武扮する諸葛孔明。
レッドクリフ PartI

そして香港スターのトニー・レオン扮する周愈。
レッドクリフ PartI
この2人はもちろんクールなんだけど、武将の趙雲が一番カッコいいぜ!! 俳優の名前がわからないが(笑)。主君劉備の赤ん坊を守りながら敵兵をザクザクと切り倒していくシーンは、何度見ても趙、じゃなく超カッコいぃ~。強すぎ。
レッドクリフ PartI

しかし、しかしだ。

三国志の真のヒーローである劉備が、こうも徹底的に地味キャラなオッサン(笑)として描かれているとは・・・トホホ。まぁ彼は容姿や武勇で人を惹きつける人ではなく、あくまで義と人徳で名将たちに慕われる人だから、そんなもんかもしれないけど・・・にしても地味すぎっ。
レッドクリフ PartI

ターミネーター:サラ・コナークロニクルズ

最近、『ハンコック』というヒーロー物映画のDVDを借りてみたんだけど、あれだけ派手な宣伝をやっているわりには自分の琴線に触れるものがなくてガッカリ。オマケの付録DVDに入っていた作品のほうがよっぽど面白かった(笑)。

その一つが、アメリカではTV放映された『ターミネーター:サラ・コナークロニクルズ』(原題:TERMINATOR THE SARAH CONNOR CHRONICLES)。舞台はアーノルド・シュワルツネッガー主演『ターミネーター2』のその後という設定で、物語は1999年から始まる。

『ターミネーター』シリーズには“スカイネット”というコンピュータシステムが自分の意思を持ち、機械軍団が人類を襲う“審判の日”という設定がある。ジョン・コナーという青年が“人間”の抵抗軍を率いて機械との抗戦を繰り広げるのだが、彼を抹殺するために未来から過去に送り込まれるアンドロイドはターミネーターと呼ばれ、現れるたびに進化を続けている。

本作では彼の母親であるサラ・コナーが中心人物。『クロニクルズ』の第1話では、“スカイネット”の開発を阻止するべく奮闘する彼女と息子の前に、ジョンと似た背格好のティーンエイジャーの女の子が現れる。彼女はジョンを守るようプログラムされ、未来から転送されたターミネーターだった。
サラ・コナー
んで・・・この作品のキモは何かっていうと・・・
美少女ターミネーター!!(笑)←そっちかよ!!
この画像ではちょっとわからないけど、実際、かなり可愛い(*^^*)
しかも強い。強いのに、スレンダーで小柄、出るところが出てる(笑)ので、日本男児にもグッとくるものがあるのではないだろうか!! ←何を言っているのだ(^_^;)

今年公開予定が決まっている『ターミネーター4』までの間、このTVドラマシリーズで“もう1つのターミネーター”を楽しむのも悪くはないと思った。

ブロークン・イングリッシュ/BROKEN ENGLISH

ブロークン・イングリッシュ

久しぶりに、職場の近くにあるこじんまりしたシネマで恋愛物を観てきた。観る前は、ロマンチックな雰囲気なのかなぁと思っていたが、これは実に赤裸々でリアルな映画だった。ニューヨークに住む“イマドキ”30代独身女性の、等身大かつ超リアルな生態と、行き詰った感のある彼女の人生に降って湧いたフランス人男性との出会いから始まる、痛々しくも愛おしい、そしてミラクルを信じたくなる素敵なインディーズ映画だ。

評価は ★★★☆☆ ハリウッド映画の安心感はない代わりに新進気鋭の女性監督の勢いを感じさせるなかなかの力作。

リアル・ロマンチックとでもいおうか? 従来の恋愛物とは一線を画した斬新な作品だ。パンフレットにプロダクションノートがあるので、ソエ・カサヴェテス監督の言葉をそのまま一部引用してみたい。

『現代女性はライフスタイルの選択肢は多数あるけど、ルールはない。今の時代、ニューヨークみたいな大都会に住んでいると仕事は非常に大事。女性は高いポジションに就けるし、いいお給料ももらえる。日々の生活が十分忙しくて、すぐに時は経ってしまう。そしてある日、少し立ち止まって自分の人生を見直すと、愛が欠けていることに気づく。目につくのは「婚約指輪」や「子供」で、「愛」に対する非現実的なイメージばかり。それで完全に打ちのめされてしまう。「私の問題は何なの?そんなに魅力がない?」と悩み始め、挙句の果てに「もう誰も私を愛してくれない。」と悟りを開いてしまう……』

ニューヨークのように世界の中心にあるかのような大都会は、みんながそうだというわけではないが、セックスでさえ乾いたものになっていて、もはや愛を確かめ合う手段ですらないらしい。デザイナーズホテルで働く主人公、ノラ・ワイルダーは、実績も能力も申し分のないキャリアウーマンで、出会いも結構たくさんある。一見とても恵まれている彼女も、「愛する」こと、「愛される」ことが、本当はどういうものだったかわからなくなっていた。

同僚が主催するパーティに出かけたノラは、映画の仕事のためにニューヨークに来ていたフランス人男性、ジュリアンと出会う。いきなりの情熱的なアプローチに当惑しつつ彼のペースに巻き込まれていき、人生を変える運命の出会いかも…と感じ始めるノラ。しかし、仕事を終えて帰国するジュリアンからの「一緒にパリに行こう」とのプロポーズに、「人生はそんなに簡単に変えられるものじゃない」という固定観念を振り切れず、断ってしまう。

その後、彼を探しに女友達とパリに飛ぶが、彼が残した唯一の手がかりである携帯電話の番号のメモが見つからず、ついにノラはジュリアンとの再会を諦めて空港へ向かう。奇跡が彼女を待ち受けているとは知らずに・・・



ブロークン・イングリッシュ/BROKEN ENGLISH
あぁ~あ、俺も早くこんな運命の出会いがしてぇぇぇぇ~(笑)!

基本的に女性向けの作品なんだろうけど、男が見ても、心の底からロマンチックな情熱が湧いてくる、なかなかイイ映画だ☆

ミラクル7号/長江七號

去年から心の片隅ではずっと気になっていて、でも優先度から言うと後ろのほうだったから、今まで放置プレイ(笑)していた作品。それがチャウ・シンチー監督・主演の脱力系香港映画、「ミラクル7号」

ミラクル7号
笑える度 ★★★★☆ バカバカしさは、さすが香港!
意外性 ★★☆☆☆ いわゆるETモノ。ネタ自体は目新しくない。
泣ける度 ★★☆☆☆ ビンボー親子の愛情を描いているので、ほろっとさせる面も。


崩れかけたオンボロアパート(というかもはや残骸(笑))に息子と二人暮らしの日雇い労働者、ティ。拾ってきた魚の食べ残しや腐りかけリンゴを食べる超ビンボー(^0^;)な生活を送っている彼は、自分が勉強しなかったばかりに貧乏な生活をしているから息子には学をつけさせたいと、一人息子のディッキーを私立小学校に無理して通わせている。

昼は高層ビルの工事現場で必死に働き、夜はごみ集積場で息子の着る服や使えそうな電化製品を拾う日々。やっと見つけた扇風機もスイッチを入れた直後にショートし、ディッキーをガッカリさせるだけ。

そんなある日、ごみ集積場で息子のために靴を探していたティは、取っ手のついた奇妙な緑色のゴムボールを見つけ、おもちゃとして持ち帰る。一見何の面白みもないボールだが、ディッキーが取っ手を押し込んだ途端、あまり可愛いとはいえない、マンガチックな緑色のゴム犬?!が現れて超ビックリ。

ミラクル7号/長江七號
宇宙のマスコット犬か? 得体の知れない新しいペットの登場に興奮したディッキーは、「ミラクル7号」(別名ナナちゃん)という名を付ける。彼の想像の世界でナナちゃんはドラエモンのように何でも願いをかなえてくれるのだが、現実の世界では何のパワーも持っていない、ただの使えねぇ~ゴム犬(笑)なのであった。

いったいこの緑色のヤツはどこから何のために来たのか?? 秘密を少しだけ明かしてしまうと・・・

 壊れた扇風機が、寝ている間に直っていたり。(ナゼ?)
 腐ったリンゴが、ピッカピカの新鮮なリンゴに戻っていたり。(ナゼ?)

どうもナナちゃんには、物質を元の状態に戻す力があるみたい。とてもそんな風には見えないけど~(^^;)。

ラストにちょっと泣かせる筋書きで、そこでもナナちゃんが重要な役割を果たしてメデタシメデタシってことになるんだけど、チャウ・シンチーの映画は底抜けに楽観主義で、突き抜けたアホらしさが好きだ。なんせ、あの「カンフーハッスル」や「少林サッカー」を監督・主演した人だから・・・。


余談だけど、7号は表情が結構カワイイ(*^^*)。
一回見てみたら、意外と癒されるかも☆

ハッピーフライト

噂の?ハッピーフライトを観てきました! が・・・

評価は・・・★★☆☆☆  ★2つ。残念。

何がいけないっていうこともなく、ところどころ笑わせてくれるんだけど、ハンサムスーツなどと比べるとストーリー性に欠けるんだよね。確かに、売れっ子の俳優・女優を出演させて、ANAの全面協力を得て航空業界の隅っこまで見せてくれる意味では力作なんだけど・・・

航空オタクやクレーマーおじさんが出てきたり、管制塔など細切れの同時進行エピソードに個性ありすぎの俳優を使っていたり↓
ハッピーフライト
中心線となるコックピット内の物語が薄まってしまってる。だから全然インパクトないんだよね~。監督の意図はストーリー性じゃなくて群像劇?なのかもしれないけどさぁ。それがガッカリポイントかな。

でも一応・・・せっかく観にいったんだもの(^_^;)、映画の核となっているコックピット内のストーリーを軽く、そして男っぽく、紹介してみまぁぁぁっす(投げやり)。

機長昇格試験(実際のフライトで審査が行われる)を控えた若手の副操縦士。見るからに頼りなさそうなのだが、訓練中のフライトシミュレーターでは緊急事態が発生し、見事に海面に突っ込んでジ・エンドとなる。ていうか、性格自体がかなりそそっかしいので、ホンマにこんなのが機長になったら乗ってるほうが怖いわ(笑)。
ハッピーフライト
試験当日は、本来の担当教官に代わって乗務することになった堅物機長に当たってしまい、緊張のあまりヘマばかりやってしまう。しかし途中から発生したアクシデントに必死で対応するうち、彼が持っている素質が発揮され、引き返した空港で考えられない角度からの驚異的なILSランディングに成功する。

ILSって何? と思った人のために、旅客機マメ知識をば!!

現代の旅客機は着陸する際に空港の地上施設から発信されている電波によって、正しい進入ルート・正しい高度を保っているかを確認できる。その電波が示すコースに乗っかってさえいれば、たとえ夜間や視界が悪いときでも安全に着陸できるようになっているのだ!! すっごいなぁぁぁぁ。


よーし、今回はこんなとこで勘弁してやろう(笑)。

ハンサム★スーツ

楽しみにしていた『ハンサム★スーツ』を、街外れの単館系シネマで観てきたぞ~。最高に面白くてハッピーな気分になれるイイ映画だったv(^O^)v

評価は★★★★☆ 星4つ! めっちゃハンサムな映画ですっっ!!

母親から引き継いだ昔ながらの定食屋“こころ屋”を営む大木琢郎(ドランクドラゴン 塚地武雅)は料理の腕もピカイチ、下町の常連客から親しまれる暖かい人柄だが、一つだけ致命的な欠点があった。それは、史上稀に見るほどのスーパーブサイクだということ。
ハンサム☆スーツ

その彼の店で、なぜか超がつくほどの美人、星野寛子(北川景子)がアルバイトとして働き始める。客から受けた注文をとびきりの笑顔で伝える寛子に琢郎は舞い上がって告白するが、容姿しか見てもらっていないことがわかると寛子は店を辞めてしまう。

そんなある日、友人の結婚式に着ていくスーツを買おうと入った洋服の青山(笑)で、着るだけでハンサムになれるというスーツを勧められる琢郎。言われるままに試着すると、一瞬にして超ハンサムな男に変身しているのだった。そこで彼は光山杏仁(谷原章介)という新しい名前をもらい、カリスマモデルとしての輝かしい人生を歩み始める。
ハンサム

バスに乗っても道を歩いても、周りの女性は“杏仁”としての彼の魅力にメロメロ(この辺は現代女性の外見偏重を痛烈に風刺している)。ブサイクな時とは正反対の女性たちの反応に憤慨しながらも、琢郎は新しい自分のハンサムっぷりに酔いしれていく。

その頃“こころ屋”ではブスを自認する橋野本江(大島美幸)が店で働きたいと訪れ、あまりのブサイクさに男性常連客たちは反対するが、琢郎は「外見なんか関係ない」といって採用する。働き者で性格もよくマッサージの得意な本江に、琢郎はいつの間にか魅力を感じ始める。彼女と一緒にいるときが一番笑顔でいられることに気づくのだった。

しかし、試着用ハンサム★スーツで光山杏仁としてのモテモテ人生を謳歌し、店ではブサイクな自分に戻りホッとするという二重生活は、永遠に続けられるものではなかった。試着用にはお湯に濡れると醜い容姿になってしまう弱点があり、シャワーを浴びることさえできないのだ。完全なハンサムになりたいと思った琢郎は、洋服の青山の怪しい店長(笑)から“パーフェクトスーツ”を手に入れる。それを着ることは、ブサイクでモテない琢郎としての人生、愛すべき人々との永遠の別れを意味していた。

そして、ついに日本最大のファションショー「東京ガールズコレクション」へ出演する日が訪れる。そのステージで杏仁=琢郎は、自分は今最高にハンサムだが最高にカッコ悪い男と宣言し、会場を後にする。パーフェクトスーツをカッターで強引に引き裂き、ブサイク男に戻った彼は本江の元に急ぎ、彼女といるときが一番幸せだと告白する。

すると驚くことに、本江は美人がブスに変身する“ブスーツ”を着ていたのだ(笑)! ブスーツを脱いだ本江はなんと、琢郎が惚れた超絶美人、寛子だった。こうして2人は容姿にとらわれることなく本当の自分を認め合うことができ、お互いの愛情を確認する・・・めでたし、めでたし。




ハンサム☆スーツ
本当に、テーマパークに遊びに行ったようなウキウキした気分になる映画だったけど、容姿で人を見ることは虚しいことなんだなぁと考えさせられました。

NEXT/ネクスト

前から気になっていた、ニコラス・ケイジ製作・主演のVFXアクション「NEXT/ネクスト」のDVDを借りてきた。

評価としては★★★★☆(☆4つ!!) これは期待以上!!


NEXT/ネクスト
ニコラス・ケイジ演じる主人公のクリスは、2分先までの未来、それも自分に関係することだけ見通すことができる予知能力を生まれ持っているが、マジシャンとしての仕事やギャンブルで目立たない程度に使うことで平穏な生活を送っていた。

しかし、カジノでの銃撃事件を直前で防ぎ、犯人と間違えられて騒ぎを起こしたことから、FBIにその能力に目を付けられる。実はテロリストグループがアメリカ西海岸に核爆弾を持ち込んでおり、事件解決にはクリスの力が必要と考えていたのだった。

FBI捜査官とテロリストグループ、2つの組織の包囲網が徐々にクリスを追い込んでいき、追い詰められたかに見えるクリスだが、彼には運命の女性が存在した。

NEXT/ネクスト
彼女の名はリズ。つきまとう元恋人にうんざりしていた彼女がある日、偶然立ち寄ったダイナーにクリスが居合わせる。なぜか彼女についてはその姿と、ずっと先までの未来を予知していたクリスだが、時刻はわかるものの、日付がわからないために毎日、同じ時刻に同じ店でリズが現れるのを待ち続けていたのだ!! ・・・これは予知ストーカー行為(笑)?

その後、2人は運命の逃避行へとなだれ込む。モーテル(名前がザ・クリフハンガー=崖っぷちというのが少し笑える)に泊まり、ついに結ばれた運命の2人だが、そこへFBI捜査官、カリーの魔の手が伸びる。リズを脅してクリスに睡眠薬を盛り、強制的に連行して捜査に協力させようというのだ。

しかし、すでにクリスを完全に信頼し、深く愛してしまったリズには彼を裏切ることができなかった。そして2人は決死の脱出作戦を試みるが、結果としてクリスはFBIに、リズはテロリスト一味に捕まってしまう。

FBIに拘束されたクリスは、この先流れるであろうテレビニュースを予知し、それによって核爆弾がいつ、どこで爆発するかを教えろと強制される。だが彼に見えたものは、体に爆弾を巻きつけられ、犠牲となったリズの姿だった。彼女を救うためFBIの作戦に協力するクリス。驚異的な予知能力によって事前にすべての危険を察知し、徐々にテロリストグループを追い詰め、ついにリズを救出する。

NEXT/ネクスト
しかし、完璧と思われたクリスの予知に一つだけ誤算があった。核爆弾が予定の場所に見つからず、彼の目には直後に起こる恐ろしい核爆発が見えた。

万事休す・・・と思った次の瞬間。場面はあのモーテルに戻り、2人はベッドに寝ている。すべては進化したクリスの予知能力のシミュレーションの世界で見えた、“ある一つの未来”だったのだ・・・

現実に帰ったクリスは、さらによい未来のシナリオを描き、FBI捜査官に協力を申し出る。彼の最後のモノローグ、
『未来というものは 見るたびに変わる 見た時点の未来だからだ そして すべてが変わる』
このセリフにはとても深く考えさせられた。

ハンサム☆スーツか、レッドクリフか・・・

11月からまた新作が公開になる・・・

観たい映画がいっぱいあって、う~ん迷うなぁ(^_^;)。

『レッドクリフ』は、三国志の中でも有名な“赤壁の戦い”というドラマチックなシーンを大スペクタクルで映像化!! RPG風のテイストもありそうで面白そうだなぁ~~。

『ハンサム☆スーツ』は、ドランクドラゴンの塚地さんという人がブサイクぶりをそのまんま活かした楽しい映画みたいだし・・・

下旬の22日になると、笑えるおバカアクション大作?!『トロピック・サンダー/史上最低の作戦』が始まるし・・・ついこの間見た『アイアンマン』のロバート・ダウニーJr.が出ているのでこれも期待度大。

ギリギリまで迷いながら公開を待つのも映画ファンの醍醐味?(笑)
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