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Wonder 君は太陽
心がじんわり温まる度 ★★★★★★★
小学生に戻りたくなる度(個人的に) ★★★★★
時々ホロッと泣かせる度 ★★★
かなり前から TSUTAYA でちょくちょく見かけていて なんとなく気になっていたこの作品。いざ借りて見たら素直に感動。久しぶりにホロッと泣けた。
10歳のオギーは大のスターウォーズファンで宇宙飛行士を夢見ている。遺伝病で顔に変異があり 家で母親に勉強を教えてもらっていたが、各教科の知識は平均以上で科学は大の得意。両親の判断で 小学5年生にして初めて通学することになる。
ほとんどの生徒からは「病原菌」のように扱われて疎外されるが 、世話役を押し付けられたクラスメイトのジャックが彼の魅力に気づき、無二の親友となった時からオギーの人生が変わり始める。
この映画は 主人公のオギーだけに焦点を当てるのではなく、姉のヴィア、彼女の親友ミランダ、クラスメイトのジャックと、それぞれ新しい章で1人1人から見たオギーの存在価値を描く構成の作品となっていて、各キャラクターが子供でもよく理解できるようになっている。詳しくは書かないが、オギーは 顔ではなく 内なる強さと魅力で多くの人の心を捉える存在に成長する。
ここで、サマーキャンプで ヴィア になりすまし、彼女の家族写真まで利用して ついには人気者になる経験をしたヴィアの親友「ミランダ」の独白を引用してみる。
「ヴィアの人気の理由がよくわかった いつもオギーと一緒にいるからだ」
なぜだろう?
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映画『メリーに首ったけ』では 主人公メリーに重度の知的障害をもった弟がいる
もちろんメリーは弟が大好きで「いつも一緒にいる」感じ
メリーに近づいてくる男の多くは 弟に目もくれないか 不快な反応をするようだ
最後にメリーをゲットすることになった トホホな男は 一貫して その弟くんに気にいられていた(パンツのジッパーにアレを挟んでしまった事件から "frank & beans"と呼ばれてしまうのだが)
つまり彼も メリーの弟を受け入れていたということ
仮に メリーに弟がオマケとしてくっついてきたとしても 彼は気にしないし ずっと仲良くしただろう
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話を「Wonder 君は太陽」に戻すと
この映画の実質的主人公はオギーだが
姉ヴィアの視点から見れば 『メリーに首ったけ』と同じ構図が見えてくる
つまり 他人から見れば醜い顔の弟を 受け入れるだけでなく 心から愛している
そのような 真の優しさと愛情を蓄えた「心」が 人を惹きつける引力になる
そのことが
「ヴィアの人気の理由がよくわかった いつもオギーと一緒にいるからだ」
という ミランダの独白に現れているのだと思う
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私たちの身近に 見てすぐわかるような醜さを持った人は少ないかもしれない
しかし 内面を知るにつれ 多少なりとも醜い面 あるいは 不可解な面が見えてくるのがたいていの人間だ
そのとき そのダメなところを含めて 相手を受け入れるだけでなく 心から愛せるか
私たちが 神様から見て「人気」がある人間になるかどうかは そのとき決まるのだろう
★主なキャラクター★
主人公 オギー(August Pullman)
とても賢く 小学4年まで家で勉強を教えてくれた 絶対に諦めないママ
カッコよくて いつも笑わせてくれる ちょっと恐妻家のパパ
オギー中心の家族で 手のかからない子を演じてきた オギーの姉 ヴィア(オリヴィア)
ヴィアの親友で Pullman家が大好きな女の子 ミランダ
クラスメイトで親友になる男の子 ジャック
★豆知識★ 米国では 学校でのイジメや銃犯罪、通学距離など さまざまな理由から、子供を学校に通わせず親が自宅で教える "Home Schooling" というシステムが浸透している。自宅教育専用のテキストもたくさん出版されている。
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