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ミスター・ロンリー/MISTER LONELY

せつない度 ★★☆☆☆ やるせねぇ~(笑)
奇人変人度 ★★★★☆ ここまでヘンだと、逆にキモチいいかも?! 

去年、単館系シネマでロードショーをやっていて、あ、なんとなく見たいなーと思っているうちに終わってしまった「ミスター・ロンリー」のDVDを、ツタヤ店内を徘徊中に(笑)偶然発見。

社会にうまく適合できず、他人を演じることでしかアイデンティティを見出すことができないマイケルは、マイケル・ジャクソンとして24時間を過ごすことでかろうじて精神の安定を得ている。フランス語が喋れないのになぜかパリに住み、公園でマイケル・ジャクソンの物真似をして小銭をもらう日々・・・。この時点で、かなり不思議な存在ではある(^_^;)。

★マイケルwithバブルス君★


ある日、世話人の男性から紹介されて訪問した老人ホームでの“マイケル・ショー”の最中に、彼はマリリン・モンローとしてしか生きられない女性と出会う。彼女はなんと、同じように他人の人生を生きているモノマネ芸人たちと共に、とある城に暮らしているというのだ。

“マリリン”の熱心な誘いを断りきれないマイケルは、住み慣れたパリの街角のアパートを後にする。やがてスコットランドの美しい湖に面した古城に着くと、彼女の夫であるチャップリン(のモノマネ芸人)をはじめ、ジェームス・ディーン、マドンナ、リンカーン大統領(笑)など、世界的有名人のモノマネ芸人たちが盛大な花火で出迎えてくれたのであった。


自分と同じように苦しみつつも24時間を他人として生きることに喜びを見出している彼らと暮らすうち、マイケルは自分のあり方に自信を持てるようになっていく。夫との関係に息苦しさを感じ始めていた“マリリン”が、フレッシュで純粋なハートを持ったマイケルに心を許すようになるあたりから、平穏な彼らの暮らしに暗雲が立ち込め始める。

自分たちの存在価値を世間に認めさせたいと願っていた彼らは、リンカーン大統領(笑)の発案で、近隣の住人を呼んで一世一代のモノマネショーを開催する。しかし、蓋を開けてみれば、来客はたったの5、6人。絶望のうちにマリリンは首吊り自殺してしまう。彼女を発見した夫チャップリンの嗚咽が、あまりにも悲しく、苦しげに森に響く・・・

パリのアパートに戻ったマイケルの机には、“モノマネ城”で共に暮らした芸人たちの似顔絵を描いた卵が乗っている。卵たちは彼に向かって励ましの歌を歌い、“マリリンの卵”は彼に優しく微笑みかける・・・



ちょっとアブナイ感じで終わるこの映画。何を言いたいのか正直つかめないけど、僕自身もかつてはマイケルたちと同じように、自分自身のアイデンティティを見出すことができなかったことを思い出した。幸い、モノマネの才能はないので、そっちの方向に行かずに済んだけど・・・(笑)
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