[PR]
×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
ブロークン・イングリッシュ/BROKEN ENGLISH
久しぶりに、職場の近くにあるこじんまりしたシネマで恋愛物を観てきた。観る前は、ロマンチックな雰囲気なのかなぁと思っていたが、これは実に赤裸々でリアルな映画だった。ニューヨークに住む“イマドキ”30代独身女性の、等身大かつ超リアルな生態と、行き詰った感のある彼女の人生に降って湧いたフランス人男性との出会いから始まる、痛々しくも愛おしい、そしてミラクルを信じたくなる素敵なインディーズ映画だ。
評価は ★★★☆☆ ハリウッド映画の安心感はない代わりに新進気鋭の女性監督の勢いを感じさせるなかなかの力作。
リアル・ロマンチックとでもいおうか? 従来の恋愛物とは一線を画した斬新な作品だ。パンフレットにプロダクションノートがあるので、ソエ・カサヴェテス監督の言葉をそのまま一部引用してみたい。
『現代女性はライフスタイルの選択肢は多数あるけど、ルールはない。今の時代、ニューヨークみたいな大都会に住んでいると仕事は非常に大事。女性は高いポジションに就けるし、いいお給料ももらえる。日々の生活が十分忙しくて、すぐに時は経ってしまう。そしてある日、少し立ち止まって自分の人生を見直すと、愛が欠けていることに気づく。目につくのは「婚約指輪」や「子供」で、「愛」に対する非現実的なイメージばかり。それで完全に打ちのめされてしまう。「私の問題は何なの?そんなに魅力がない?」と悩み始め、挙句の果てに「もう誰も私を愛してくれない。」と悟りを開いてしまう……』
ニューヨークのように世界の中心にあるかのような大都会は、みんながそうだというわけではないが、セックスでさえ乾いたものになっていて、もはや愛を確かめ合う手段ですらないらしい。デザイナーズホテルで働く主人公、ノラ・ワイルダーは、実績も能力も申し分のないキャリアウーマンで、出会いも結構たくさんある。一見とても恵まれている彼女も、「愛する」こと、「愛される」ことが、本当はどういうものだったかわからなくなっていた。
同僚が主催するパーティに出かけたノラは、映画の仕事のためにニューヨークに来ていたフランス人男性、ジュリアンと出会う。いきなりの情熱的なアプローチに当惑しつつ彼のペースに巻き込まれていき、人生を変える運命の出会いかも…と感じ始めるノラ。しかし、仕事を終えて帰国するジュリアンからの「一緒にパリに行こう」とのプロポーズに、「人生はそんなに簡単に変えられるものじゃない」という固定観念を振り切れず、断ってしまう。
その後、彼を探しに女友達とパリに飛ぶが、彼が残した唯一の手がかりである携帯電話の番号のメモが見つからず、ついにノラはジュリアンとの再会を諦めて空港へ向かう。奇跡が彼女を待ち受けているとは知らずに・・・
あぁ~あ、俺も早くこんな運命の出会いがしてぇぇぇぇ~(笑)!
基本的に女性向けの作品なんだろうけど、男が見ても、心の底からロマンチックな情熱が湧いてくる、なかなかイイ映画だ☆
PR
Comment