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ニューヨーク・ドール/NEW YORK DOLL the story of Arthur "Killer" Kane
感動度 ★★★★☆
神様に感謝したくなる度 ★★★☆☆
友達が「これいいぞ~」と熱く語るので借りて観たんだけど、本当に、感動ものの作品だった。
1973年のロックシーンに彗星のように現れたバンド、ニューヨーク・ドールズ。そのコアメンバーであるベーシスト、アーサー・“キラー”・ケインの半生を描いたドキュメンタリー。

僕は音楽史には詳しくないが、この時代、ロックは行儀のいい音楽に成り下がっていたらしい。ある日TV番組に出演したニューヨーク・ドールズは、娼婦のような衣装に厚化粧という奇抜なファッション、そして大人しいロックに挑戦するかのような刺激的なサウンドで、一気に若者たちの心をつかんだ。
そして、ニューヨーク・ドールズの爆発的成功をきっかけに、ザ・クラッシュ、ブームタウンラッツ、ブロンディー、ハノイ・ロックスなど、ドールズに刺激を受けたバンドが次々と誕生する。そんな歴史があったなんて僕は全然知らなかったので興味深かった。
一夜にしてスターダムにのし上がったニューヨーク・ドールズだが、アルコールやドラッグにまみれ、メンバーが次々と亡くなっていき、わずか3年で解散に追い込まれてしまう。

ベーシストだったアーサー・ケインは全米各地を転々としてバンドを立ち上げてはみるがパッとせず、妻と大喧嘩の末にアパートの窓から身を投げて自殺を図る。九死に一生を得た彼は、末日聖徒イエス・キリスト教会の会員となり、教会の「家族歴史センター」で無名の人間として働く毎日を送る。
それから30年。ロンドンの“メルトダウン フェスティバル”を取り仕切るミュージシャンのモリッシー(ザ・スミス)から、唐突にニューヨーク・ドールズ再結成ライブの話が舞い込む。かつてのバンドメンバーたちと再会し、リハーサルを終えてついにロンドンのライブ会場に乗り込むアーサーの姿は、もはや無名のクリスチャンではなくアーサー・“キラー”・ケインその人だった。
異様な盛り上がりを見せた再結成ライブ。その興奮も覚めやらぬうちに帰国し、教会の仕事に復帰したアーサーは、その直後に白血病と診断され世を去ってしまう。
アーサー・ケインのベーシストとしての腕はまったく落ちていなかった。許されることなら再び“ニューヨーク・ドールズ”として脚光を浴びる人生に戻りたかったことだろう。しかし彼はその道を選ばなかった。それが彼の信仰だからだ。
唐突に幕が下りたアーサーの人生だが、神様はその最後に最高の祝福を彼に残していたんだと思う。
神様に感謝したくなる度 ★★★☆☆
友達が「これいいぞ~」と熱く語るので借りて観たんだけど、本当に、感動ものの作品だった。
1973年のロックシーンに彗星のように現れたバンド、ニューヨーク・ドールズ。そのコアメンバーであるベーシスト、アーサー・“キラー”・ケインの半生を描いたドキュメンタリー。
僕は音楽史には詳しくないが、この時代、ロックは行儀のいい音楽に成り下がっていたらしい。ある日TV番組に出演したニューヨーク・ドールズは、娼婦のような衣装に厚化粧という奇抜なファッション、そして大人しいロックに挑戦するかのような刺激的なサウンドで、一気に若者たちの心をつかんだ。
そして、ニューヨーク・ドールズの爆発的成功をきっかけに、ザ・クラッシュ、ブームタウンラッツ、ブロンディー、ハノイ・ロックスなど、ドールズに刺激を受けたバンドが次々と誕生する。そんな歴史があったなんて僕は全然知らなかったので興味深かった。
一夜にしてスターダムにのし上がったニューヨーク・ドールズだが、アルコールやドラッグにまみれ、メンバーが次々と亡くなっていき、わずか3年で解散に追い込まれてしまう。
ベーシストだったアーサー・ケインは全米各地を転々としてバンドを立ち上げてはみるがパッとせず、妻と大喧嘩の末にアパートの窓から身を投げて自殺を図る。九死に一生を得た彼は、末日聖徒イエス・キリスト教会の会員となり、教会の「家族歴史センター」で無名の人間として働く毎日を送る。
それから30年。ロンドンの“メルトダウン フェスティバル”を取り仕切るミュージシャンのモリッシー(ザ・スミス)から、唐突にニューヨーク・ドールズ再結成ライブの話が舞い込む。かつてのバンドメンバーたちと再会し、リハーサルを終えてついにロンドンのライブ会場に乗り込むアーサーの姿は、もはや無名のクリスチャンではなくアーサー・“キラー”・ケインその人だった。
異様な盛り上がりを見せた再結成ライブ。その興奮も覚めやらぬうちに帰国し、教会の仕事に復帰したアーサーは、その直後に白血病と診断され世を去ってしまう。
アーサー・ケインのベーシストとしての腕はまったく落ちていなかった。許されることなら再び“ニューヨーク・ドールズ”として脚光を浴びる人生に戻りたかったことだろう。しかし彼はその道を選ばなかった。それが彼の信仰だからだ。
唐突に幕が下りたアーサーの人生だが、神様はその最後に最高の祝福を彼に残していたんだと思う。
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