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再会の街で/REIGN OVER ME

数ヵ月前にレイトショーで観て感動した再会の街でという作品がDVDで出ているのをツタヤで発見!! DVD出たらいいのになぁ・・・と思いつつ忘れた頃に“再会”できたので、喜びはひとしおだった。

舞台は、世界貿易センタービルに旅客機が激突した、あの“9.11事件”から数年たったマンハッタン。愛する妻・そして3人の娘を亡くして心に深い傷を負った男(チャーリー・ファインマン)が、その記憶を封印しようとする過程で精神に異常をきたしていく。「自分は元々独りだった、家族なんかいなかった」と自分に言い聞かせようとすることで苦しみから逃れようとするが、かえって頭がおかしくなってしまう・・・。

アパートに引きこもってゲームの世界に浸っているかと思えば、ライブハウスでメタルバンド?のドラムスをやっていたり。“9.11事件”の遺族って国からかなりのお金をもらえるらしい。それでメチャクチャ自由奔放な毎日を過しているんだけど、心の中では愛する家族の記憶の断片との“戦い”が続いていて、それが彼の心をどんどん冒していく。

そこへ偶然、数年ぶりに彼を見かけた大学時代のルームメイト(アラン・ジョンソン)が助け船を出そうと奮闘するんだが、この男、歯科医でお金はあるし家族もいて何不自由のない生活をしているのに、どうも奥さんとしっくりいかなくなってる。「自分が自分じゃなくなっていくように」感じるらしいんだ。

チャーリーは旧友アランが紹介してくれた若き美人セラピストの患者となるが、彼女の性的魅力ばかりが気になって肝心の治療が進まない(笑)。

そんな彼も、アランの献身的なフォローで徐々に心を開いていく。そして、セラピストのオフィスで会った彼好みの女性が、裁判で精神病院にぶちこまれそうな状況の中で彼に好意を持ってくれたことから、幸せへの糸口がつかめそうな雰囲気になり、そこで物語は終わる。

では、睡眠時間や家族との関係を犠牲にしつつ、イカれてしまった友人を助けようと奮闘していたアランのほうはどうなったのか? 妻との関係がうまくいかなくなってたのは、妻に対して心を閉ざしていたのが原因だったことに気が付くんだね。要するに、ホンネで話すことができなくなっていたってこと。彼もまた、友人を助ける過程で自分の内面と向き合っていくことになる。

そして自由奔放なチャーリーのペースに巻き込まれていくうちに、自らを追い込む原因になっていた窮屈なカラを脱ぎ捨てて、気持ちがラクになっていく!! これはマンハッタンを舞台にした、素敵なバディ・ムービーだ。

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